1 事故発生

50代の農家の男性が、トラクターで道路を走行中、自動車に追突される交通事故に遭い、中心性頚髄損傷などの傷害を負いました。

2 相談・依頼のきっかけ

事故発生から2年余りが経過した時点で、保険会社から症状固定を示唆されたとのことで、今後の対応をご相談・ご依頼いただきました。

3 当事務所の活動

当事務所の弁護士は、依頼者の状況などからして、症状固定の時期に来ているものと判断し、依頼者の同意のもと、被害者請求で後遺障害等級の認定手続を進めることとしました。
その結果、中心性頚髄損傷で12級13号が認定され、自賠責保険金224万円を確保しました。
そして、適正な賠償金を獲得すべく、速やかに訴訟を提起しました。

4 当事務所が関与した結果

訴訟では、保険会社側の弁護士が休業損害、傷害慰謝料、後遺障害逸失利益の金額を争う主張をしてきましたが、実質的には休業損害の金額に関する攻防が中心となりました。
農家を含む自営業者の休業損害は、立証に一苦労することが少なくありませんが、当事務所の弁護士が確定申告書や収入・支出に関する様々な書類を提出しながら、粘り強い主張・立証活動を展開していった結果、487万円の休業損害が認められました。
そして、最終的に賠償額合計1696万円での裁判上の和解が成立しました。
後遺障害分の自賠責保険金(224万円)と合わせて、合計1920万円の獲得となりました。

主な損害項目 金額
休業損害 487万円
傷害慰謝料 185万円
後遺障害逸失利益 674万円
後遺傷害慰謝料 290万円

※いずれも、裁判基準の満額を獲得しています。

【獲得額に関するご注意】
解決事例のご紹介においては、獲得額(獲得合計額)を記載させていただいておりますが、保険会社から医療機関に対して直接支払われる治療費等を含めない金額となっております。
他の事務所のサイトでは、こうした治療費等についても獲得額に含めて、金額を大きく見せている例が散見されます。
しかし、こうした治療費等はお客様の手元に残るものではなく、サイトを閲覧する方に誤解を与えかねないという点で、不適切な表記であると考えております。
そこで、当事務所では、お客様の手元に支払われる金額を獲得額として記載させていただいております。

5 解決のポイント(所感)

農家を含む自営業者の休業損害は、事故によって利益にどのような影響があったのかを、どれだけ緻密に主張・立証していけるかがポイントとなります。
弁護士がここを粘り強く戦っていくことが、適正な補償を勝ち取るための鍵なのです。

6 お客様からのメッセージ