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背骨、脊柱は、合計25の椎骨で構成されており、上から順に7つの頚椎、12の胸椎、5つの腰椎と仙骨、尾骨の2つがあります。25の椎骨を合わせて背骨、バックボーン、医学的には脊柱と呼んでいます。

脊柱は、正面からはまっすぐに見えますが、横から見ると、緩やかなS字状のカーブをしています。頚椎は前に、胸椎は後ろに、腰椎は前に、仙椎は後にそれぞれ曲がっています。このカーブを、医学的には、アライメントと呼んでいます。

脊柱は3つの役割があり、1つは身体を支える柱としての役割、2つ目は、体幹を前後左右に曲げる、捻ることができる運動機能の役割、3つ目は、脊髄・中枢神経を脊柱管で保護する役割です。

骨と骨をつなぐ部分を関節といいます。2つの骨の間には関節腔とよばれる空間があり、摩擦を和らげて、運動の向きと範囲を一定に保っています。

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脊柱を構成している椎体骨は、前方にある椎体、後方にある椎弓、棘突起の3つの部位で成り立っています。椎体の真ん中には脊髄、馬尾神経が通る脊柱管というトンネルがあります。椎体と椎体の間には椎間板が挟まり、互いに連なって柱状になっています。

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椎体と椎体の間に挟まっている板状の軟骨組織を椎間板といいます。弾力性の高い構造で、体を動かしたときに発する衝撃を吸収するクッションの役割をしています。椎間板の働きにより、身体を前後左右に曲げたり、ねじったりすることができます。

椎間板の中央には髄核と呼ばれる、水分を多く含むゼリー状の柔らかい物質があります。その周囲を囲むように線維輪と呼ばれる組織が何層にも重なって髄核を保護しています。椎間板は常に摩擦や衝撃にさらされています。そのため年齢とともに水分が蒸発し、衝撃を吸収しにくくなります。