1 頭部外傷後の意識障害、もしくは健忘症あるいは軽度意識障害がみられる
2 頭部外傷を示す以下の傷病名の診断がされていること
3 画像を用いて以下の傷病名があると確認できること

頭部外傷の傷病名
脳挫傷 急性硬膜外血腫
びまん性軸索損傷 急性硬膜下血腫
びまん性脳損傷 外傷性くも膜下出血
外傷性脳室出血 低酸素脳症

意識障害の存在は、3要件の中でも最も重要なポイントですが、「25 頭部外傷 高次脳機能障害認定の3要件①」にて詳細を解説しています。

>>頭部外傷 高次脳機能障害認定の3要件①

ここでは、残りの2つの要件について、傷病名ごとの特徴、得られる画像所見を解説していきます。

大切な家族が、ある日突然、交通事故に遭い、頭部外傷で救急搬送されて、ICU(集中治療室)に搬入されました。一刻を争う事態で、命にかかわる重傷です。誰もが平静さを失い、うろたえるものです。しかし、うろたえるばかりでは何も始まりません。1日も早く冷静になり、正しい解決に向けて進んでいかなければなりません。

高次脳機能障害の中で重症な例でも、およそ1年から2年の経過で症状固定となります。つまり、事故による後遺障害を立証して損害賠償請求を行うという、被害者の家族にとって非常に重大な局面に入っていきます。

まず大切なのは、診断書に記載される傷病名について、正しく理解することです。なぜかというと、高次脳機能障害に特有の、記憶喪失、記憶回路の損傷、遂行機能の障害、失語、聴覚、嗅覚の脱失、言語の理解・認知の低下などの症状は、全て傷病名が出発点となっているからです。

傷病名を正しく理解することは、被害者を正しく理解することにつながっていきます。このホームページの「後遺障害に関する傷病の解説」で、頭部外傷を代表とする11の傷病について、画像とともに解説していきますので、是非参考にしてみてください。