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肩に関する傷病は鎖骨骨折や肩の腱板断裂、肩関節脱臼などがあります。傷病ごとの説明は他ページで詳しく解説致しますが、まずは肩関節の構造について詳しく解説していきます。

まず骨だけを見てみると、丸い上腕骨頭が肩甲骨のくぼみにくっつき、肩甲骨は鎖骨に吊り下げられるようにつながり、肋骨に乗っかっているだけという意外ともろく、頼りなさそうな構造になっています。

これは当然ながらとても不安定で、衝撃によって脱臼や骨折をしやすくなっていますが、不安定さを補うために関節唇、関節包、腱板などによって周りを補強しています。上部にある烏口肩峰靭帯が受け皿のような役割を持ち、滑液包が潤滑の役割を持っています。関節包は余裕を作りながら局部的に厚みがあり、安定性を確保しています。これらによって、不安定さがありながらも上肢に広い運動範囲を与えています。

また、肩関節では同時に筋肉も重要な役割を持っています。肩関節は三角筋と大胸筋という大きな筋肉で全体を覆われています。

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三角筋は肩関節を屈曲と伸展、外転、水平内外転をさせる働きがあり、大胸筋は肩関節の初期段階の屈曲、内転、内旋動作と、水平内転の動きに関係しています。