302-1

胸鎖関節とは鎖骨近位端が胸骨と接している部分にある関節で、肩鎖関節のちょうど反対にある関節のことです。胸鎖関節は衝突、墜落などによって肩や腕が後ろに向かって強く引っ張られた際に、鎖骨近位端が第1肋骨を支点として前に向かって脱臼するケースがあります。

後遺障害認定のポイント

① 肩関節の可動域

② 鎖骨近位端の変形

可動域が制限されている場合、程度によっては関節機能障害が認められ10級10号、12級6号の後遺障害に該当します。正常値の2分の1以下だと10級10号、正常値の4分の3以下で12級6号となります。鎖骨のCT撮影と3D撮影を用いて立証します。

正常値、各等級認定の数値は鎖骨骨折のページにて詳しく解説しておりますので、ご参照ください。

>>鎖骨骨折

304-2
○印の部分で、胸鎖関節脱臼により鎖骨が突出します。

裸体で外見から鎖骨近位端が変形していることが確認できれば、12級5号の後遺障害が認定されます。変形によって生じている痛みは、変形に伴って起きている周辺症状とみなされ、併合の対象ではありませんが、疼痛が認められれば10年ほどの逸失利益が見込まれます。

痛みは自覚症状に加えてCT撮影と3D撮影で立証します。