月状骨

舟状骨と月状骨の間の靭帯が、舟状骨の靭帯付着部分で断裂して発症します。舟状・月状骨角は、正常だと30度から60度ですが、70度以上だと、手根背屈変形、舟状・月状骨間解離となります。XPで手関節正面像を撮ると舟状骨と月状骨の間に2mm以上の隙間が開いているのが認められます。

治療方法は、受傷後の早期の場合は手根骨の配列を整復してKワイヤーを用いて6週間固定、そのあとに装具を6週間装着します。このレベルでも、職場への復帰は6か月かかります。受傷からかなり時間が経過している際には、舟状骨を周囲のそのほかの手根骨と固定する手術を行います。

後遺障害認定のポイント

① 通常のXP撮影では見逃されることが多いため、じくじくとした痛みが続くときは専門医によるMRIやストレス撮影、関節造影検査などを用いて立証する必要があります。

② 主治医に専門医への紹介状を依頼するのはナンセンスです。なぜなら、主治医をヤブ医者呼ばわりしていることを意味するからです。

優秀な整形外科医だと、万が一診断に自信が持てない際は、知り合いの専門医への紹介状を発行して受診するように促しています。被害者自らが専門医への紹介状をお願いしてはなりません。

これは紹介状だけではなく、MRIの撮影においても同様です。「MRIの撮影をお願いします」というようにストレートに依頼することは避けましょう。これを聞いた医師は、カチンと来ます。なぜなら、その必要性を判断するのは医師の仕事だからです。この場合は、「仲が良い保険屋さんから、MRIの画像所見が良い決め手になるから、先生に撮影をお願いしてみてくださいと言われました」というような依頼の仕方をしましょう。

③ 治療費が心配だからと言って、保険会社へ病院への直接払いを依頼するのも、同様にお勧めできません。保険会社にとっては、被害者の対応は一つの仕事にしかすぎません。つまり、被害者の立場に立っているわけでは無いということです。この場合は、健康保険を適用させて3割の自己負担をして受診することをお勧めします。