1 事故発生

80代の女性が、道路を横断している途中に自動車にはねられる事故に遭い、亡くなられました。

2 相談・依頼のきっかけ

ご遺族の方は、「保険会社から賠償額を提示されたが、この金額が妥当なのか聞きたい。」「こちらにも過失があると言われて1割の減額がされているが、これが正しいものなのか聞きたい。」とのことで当事務所にご相談に来られました。
当事務所の弁護士が裁判基準の賠償額や道路横断中の事故における過失の修正要素について説明をしたところ、「適正な賠償を受けたい」「過失についても反論して欲しい」とのことで依頼されました。

3 当事務所の活動

賠償額については、被害者の方の家事労働の実態を把握するとともに、被害者の方が受給していた年金に関する資料を精査して、逸失利益の算定を行いました。
また、被害者の方に過失ありとの主張に対する反論を行うため、刑事事件記録を取得して事故状況の精査を行いました。
その上で、保険会社の対応状況を踏まえ、示談でも裁判基準による解決が可能であると考えられたことから、示談交渉を行うこととしました。

4 当事務所が関与した結果

保険会社は、被害者の方が高齢であることを理由に、家事労働の逸失利益の計算において、基礎収入を通常の80%程度としていました。
これに対して、当事務所の弁護士は、被害者の方が行っていた家事労働の具体的な内容を主張して、基礎収入を修正する理由はなく、100%で計算するのが適正であることを主張しました。
また、被害者の方に過失ありとの主張に対しては、刑事事件記録の中の関係する箇所を指摘しつつ、本件事故は加害者がほんのわずか減速するだけで回避できたものであって、その不注意は甚だしく、そのほかの事情も合わせて、被害者の過失はゼロとなることについて、詳細な主張を展開しました。

その結果、保険会社は、家事労働の基礎収入は修正なしの100%で計算し、被害者の過失はゼロとすることで応じ、示談成立となりました(主な損害項目は、下記の表のとおりとなります)。
弁護士が介入する前の提示額から1235万円増額した3100万円の獲得となりました。

主な損害項目 保険会社の提示 当事務所介入後の結果
死亡慰謝料
(遺族の慰謝料を含む)
1400万円 2200万円
逸失利益 689万円 951万円
被害者の過失 10% 0%

【獲得額に関するご注意】
解決事例のご紹介においては、獲得額(獲得合計額)を記載させていただいておりますが、保険会社から医療機関に対して直接支払われる治療費等を含めない金額となっております。
他の事務所のサイトでは、こうした治療費等についても獲得額に含めて、金額を大きく見せている例が散見されます。
しかし、こうした治療費等はお客様の手元に残るものではなく、サイトを閲覧する方に誤解を与えかねないという点で、不適切な表記であると考えております。
そこで、当事務所では、お客様の手元に支払われる金額を獲得金額として記載させていただいております。

5 解決のポイント(所感)

本件では、家事労働についてはご遺族から具体的に聴取した内容をもとにして、過失相殺の主張に対しては刑事事件記録をもとにして、裁判の場合と同じ程度の主張立証を行ったことで、示談で速やかに、裁判基準での適正な損害賠償を得る解決を図ることができました。

6 お客さまの声

無料相談の時より、とてもていねいな対応をして頂きました。
法律に詳しくない立場でもわかりやすい説明でした。
何よりもとても力になって頂いたと思い、助けられました。
ありがとうございました。

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