1 事故発生

60代の会社員(警備員)の男性が、道路での交通誘導の業務中に、加害者運転の自動車に衝突され、第12胸椎圧迫骨折の傷害を負いました。

2 相談・依頼のきっかけ

依頼者は、治療中の段階で、後遺障害や賠償金について当事務所にご相談に来られ、以後の対応を当事務所にご依頼いただくこととなりました。

3 当事務所の活動

ご依頼後、2か月程度の間、治療が継続され、依頼者が症状固定に至りました。
当事務所の弁護士は、すぐに、被害者請求による後遺障害等級認定を申請し、胸椎圧迫骨折後の脊柱の変形障害で8級相当の認定結果を得ました。
これにより、まずは、後遺障害8級に相当する自賠責保険金819万円を確保しました。
その後、当事務所の弁護士は、加害者側の保険会社との示談交渉を行いましたが、加害者側の保険会社が依頼者にも相当程度の過失があると主張するなどしたため、交渉が決裂しました。
そこで、当事務所の弁護士は、依頼者の同意を得て、損害賠償請求の裁判を提起することとしました。

4 当事務所が関与した結果

裁判では、依頼者の過失の有無・程度が主要な争点となりました。
当事務所の弁護士が適切な主張・立証活動を粘り強く展開した結果、損害額をこちらが主張する裁判基準の満額をベースとし、保険会社が主張する4割という不当な過失相殺を1割に引き下げ、800万円の支払による裁判上の和解を成立させることができました。
後遺障害等級認定時点で確保した自賠責保険金819万円と合わせて、合計1619万円を獲得することができました。

項目 当事務所介入による成果
傷害慰謝料 183万円を獲得。
後遺障害逸失利益 652万円を獲得。
後遺障害慰謝料 830万円を獲得。
過失相殺 保険会社主張の4割を1割に引き下げ。

【獲得額に関するご注意】
解決事例のご紹介においては、獲得額(獲得合計額)を記載させていただいておりますが、保険会社から医療機関に対して直接支払われる治療費等を含めない金額となっております。他の事務所のサイトでは、こうした治療費等についても獲得額に含めて、金額を大きく見せている例が散見されます。しかし、こうした治療費等はお客様の手元に残るものではなく、サイトを閲覧する方に誤解を与えかねないという点で、不適切な表記であると考えております。そこで、八戸シティ法律事務所では、お客様の手元に支払われる金額を獲得額として記載させていただいております。

5 解決のポイント(所感)

道路上で人が自動車にはねられる交通事故では、加害者側の保険会社から過失相殺の主張が出されることが多いです。
過失相殺の有無・割合を争っていくためには、刑事記録などから事故現場の状況を十分に精査し、依頼者側の義務違反の有無・程度を、裁判例や法令に照らして丁寧に主張・立証していく必要があります。
獲得できる賠償金の額は、過失相殺によって大きな影響を受けますので、交通事故に精通した弁護士のサポートのもとに、示談交渉・裁判に臨むことをお勧めいたします。

6 お客様の声

たいへん満足な対応で充分満足しております。

※クリックすると拡大されます。