1 事故発生
20代の女性が、信号のある交差点を青信号で進行中、信号無視の加害車両に側突される自動車事故の被害に遭い、右鎖骨骨折、頚椎捻挫などの傷害を負いました。
また、事故後にフラッシュバックが生じ、めまい症、自律神経失調症、心身症により心療内科への通院も開始しました。
2 相談・依頼のきっかけ
右鎖骨骨折の治療については、事故から2年半後に抜釘術が施行され、さらに2か月ほどして症状固定となりました。
そして、同じ時期に、めまい症等の非器質性精神障害についても症状固定となりました。
自賠責の後遺障害認定では、右鎖骨骨折後の右鎖骨部痛で14級9号となりましたが、非器質性精神障害については非該当となりました。
依頼者は、その後の損害賠償請求の対応について、ご相談に来られました。
当事務所の弁護士が、非該当となった非器質性精神障害による損害の賠償請求方法や今後の流れをご説明させていただいたところ、以降の対応を当事務所にご依頼いただくこととなりました。
3 当事務所の活動
依頼者と相談の上、自賠責で非該当とされた非器質性精神障害の部分については、異議申立てをせずに、損害の加算事由として主張することとしました。
そして、適正な賠償金を獲得するために、依頼者の同意のもとに、裁判所に訴訟を提起しました。
4 当事務所が関与した結果
訴訟では、保険会社側の弁護士が、治療期間及び症状固定時期を争い、事故による非器質性精神障害の発症を否認して、治療費をはじめ、全ての損害項目を争ってきました。
当事務所の弁護士が適切な反論を展開した結果、事故から約2年10か月の治療期間に対応する損害が認定された上で、非器質性精神障害の治療費とこれを考慮した加算も一部認められ、425万円の支払による和解を勝ち取ることができました。
加算として認められた内容は、傷害慰謝料については10%の増額、逸失利益の計算においては労働能力喪失期間が10年とされました(14級の場合は通常5年)。
主な損害項目における和解額は、次のとおりです。
| 主な損害項目 | 和解額 |
|---|---|
| 傷害慰謝料 | 223万円 |
| 後遺障害逸失利益 | 103万円 |
| 後遺障害慰謝料 | 110万円 |
| 調整金(遅延損害金を考慮) | 67万円 |
【獲得額に関するご注意】
解決事例のご紹介においては、獲得額(獲得合計額)を記載させていただいておりますが、保険会社から医療機関に対して直接支払われる治療費等を含めない金額となっております。
他の事務所のサイトでは、こうした治療費等についても獲得額に含めて、金額を大きく見せている例が散見されます。
しかし、こうした治療費等はお客様の手元に残るものではなく、サイトを閲覧する方に誤解を与えかねないという点で、不適切な表記であると考えております。
そこで、当事務所では、お客様の手元に支払われる金額を獲得額として記載させていただいております。
5 解決のポイント(所感)
重傷事故を除いて、治療期間が1年を超えると、治療期間や症状固定時期が争われることが多くなります。
また、事故による非器質性精神障害の発症は、常に激しく争われ、多くの場合で、その治療費の支払いも否認してきます。
本件では、治療期間が2年10か月と長期であったことから、治療期間や症状固定時期が争われ、さらに、非器質性精神障害の発症は否認されて、全ての損害項目が争われました。
この場合、カルテの記載を引用して治療経過を詳細に説明することや、非器質性精神障害の発症の機序を丁寧に説明することが重要となります。
本件でも、そのような対応により、こちらが主張する治療期間に応じた損害賠償額と非器質性精神障害の発症に見合った加算を勝ち取ることができました。
6 お客様の声
この度は大変お世話になりました。
皆様とても親切で、親身に対応してくださり、安心してお任せすることができました。
とても頼りになりました。
とても心強かったです。
依頼して本当に良かったです。
ありがとうございました。

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