示談交渉以外の解決方法としては、主に①裁判手続を利用する方法と、②裁判外の紛争処理機関を利用する方法とがあります。

①裁判手続を利用する方法は、各地の地方裁判所(請求額が140万円以下の場合は簡易裁判所)で、加害者に対し、損害賠償請求の訴訟を提起する方法です。

②裁判外の紛争処理機関を利用する方法については、次の2つの機関がよく利用されています。
(1) 公益財団法人交通事故紛争処理センター
(2) 公益財団法人日弁連交通事故相談センター
いずれの機関も、嘱託弁護士が無料で相談と示談の斡旋をしてくれます。示談がまとまらない場合は、当事者が希望すれば審査に回され、審査においては嘱託弁護士が加害者の賠償すべき金額を提示してくれます。これを「裁定」といい、保険会社は裁定結果に拘束されますが、被害者は裁定結果を拒否することもできます。裁定結果を拒否した場合は、裁判手続での解決を図ることになるでしょう。

どの手続を利用すべきかは、事案によって異なります。もっとも、交通事故紛争処理センターは東北では仙台にしか支部がなく、日弁連交通事故相談センターは青森県では相談受付のみで、示談の斡旋手続は県外となってしまいます。そのため、青森県にお住まいの交通事故被害者の方について言えば、裁判外の紛争処理機関を利用する方法は使いづらいでしょう。よって、基本的には裁判手続を利用する方法によることになります。

交通事故に関するQ&A一覧

No Q&A
1 弁護士に依頼するかどうかで、損害賠償金額が変わってきますか?
2 示談交渉のほかには、どのような解決方法がありますか?
3 まだ治療中ですが、弁護士に依頼するメリットはありますか?
4 後遺障害とは?
5 過失相殺とは?
6 むちうちとは?
7 むちうちは後遺障害になりますか?
8 後遺障害等級の認定を受けると、就職などで不利になりませんか?
9 裁判は依頼者の側も手間がかかりますか?
10 裁判はどのくらい時間がかかりますか?
11 むちうちで後遺障害非該当、14級、12級は、どういう基準で区別されますか?
12 むちうちで後遺障害14級と12級とでは、賠償額にどのくらい開きがありますか?
13 後遺障害等級とは?
14 症状固定とは?
15 保険会社から治療費や休業損害の支払の打ち切りを通告された場合、何か対応策はありますか?
16 休業損害とは?
17 素因減額とは?
18 加害者に弁護士費用を請求できますか?
19 後遺障害による逸失利益とは?
20 後遺障害による逸失利益の計算方法は?
21 労働能力喪失率とは?
22 労働能力喪失期間とは?
23 ライプニッツ係数とは?
24 死亡による逸失利益とは?
25 死亡逸失利益の稼働部分の計算方法は?
26 死亡逸失利益の年金部分の計算方法は?
27 生活費控除率とは?
28 就労可能年数とは?
29 慰謝料とは?
30 傷害慰謝料とは?
31 後遺障害慰謝料とは?
32 死亡慰謝料とは?
33 弁護士費用特約とは?
34 むちうちで画像所見があれば、必ず12級が認定されますか?
35 弁護士に相談・依頼するタイミングはいつがいいですか?
36 加害者に謝罪を求めることはできますか?
37 高次脳機能障害とは?
38 高次脳機能障害の後遺障害等級認定のポイントは?
39 高次脳機能障害のケースで被害者の家族が準備すべきことは?
40 加害者の態度が不誠実な場合には、通常よりも慰謝料が増額されますか?
41 悪質な事故の場合には、通常よりも慰謝料が増額されますか?
42 解決方法としては、示談交渉と裁判のどちらを選択するべきですか?
43 主婦の休業損害・逸失利益は認められますか?
44 交通事故の被害に遭ったら警察に連絡しなければなりませんか?
45 交通事故で怪我をしたら警察に診断書を提出して人身事故扱いにしてもらうべきですか?