自動車保険(任意保険)の加入率は、全国平均で80%程度であると言われています。
青森県においては、全国平均よりも低く、70%程度の加入率となっています。
このように、自動車保険に加入せずに自動車を運転する異常者が世の中には20~30%程度存在するのですが、物損事故の被害者の中には、加害者が無保険であるために、賠償請求対応に苦慮されているという方もいらっしゃると思います。

自賠責保険(強制保険)は、自動車を運転するに当たって必ず加入しなければなりません。
自賠責保険に加入せずに自動車を運転すれば犯罪ですし、自動車の購入時や車検時には、自賠責保険への加入手続が、何も言わなくてもディーラーや自動車整備工場によって行われますので、自賠責保険に未加入という事態は、確信的な犯罪行為を除いては、ほとんど見られません。
一方で、自動車保険(任意保険)は、加入しなかったからといって、罰則を適用されることはなく、自動車保険未加入での自動車運転行為が横行しているのが実情なのです。

加害者が自賠責保険に加入していれば、人身事故の被害者は最低限の補償を自賠責保険から受けることができるのですが(それでも、自賠責保険による補償の基準では、被害者が被った損害のごく一部しか填補されません)、物損事故の被害については、自賠責保険による補償がまったくありません。
そうなると、損害賠償の請求としては、加害者側の自賠責保険や保険会社ではなく、加害者本人に対して行う必要があります。
そして、ご自身が無過失の交通事故であれば、ご自身が加入する自動車保険の保険会社が賠償請求のために動いてくれることはありません。

この点、ご自身が加入する自動車保険に車両保険を付帯しておけば、車両保険を使用することで、ご自身の自動車保険の保険会社から修理費などを填補してもらうことができます。
しかし、車両保険を使用すると、ご自身にまったく過失がない交通事故であったとしても、保険等級が下がり、翌年以降の自動車保険の保険料が大きく増えてしまうという不利益を被ることとなります。
このような不利益を避けるためには、何としても加害者本人から賠償を受けたいというのが当然のご要望となりますが、自動車保険に加入せずに自動車を運転するような非常識な人間相手の請求となりますので、難航することが非常に多いと言えます。

自動車保険に加入せずに自動車を運転する人間とは、どのような者でしょうか?
交通事故を起こしたときの賠償リスクをちょっと考えると、自動車保険に加入せずに自動車を運転することなど、恐ろしくてできないというのが通常の感覚なのですが、そのようなリスクよりも自動車保険の保険料の負担を免れることを選んだという時点で、自腹で賠償する資力などおよそ持ち合わせておらず、インテリジェンスが著しく欠如した人物であることが明らかです。
このような異常者が加害事故を起こした際に取る行動としては、「お金がない」などと賠償請求から逃げ回り、電話をしても、手紙を書いても、無視を続けるという不誠実な対応に終始するであろうことは、容易に想定できるのです。

しかし、加害者が無保険の物損事故であっても、弁護士が介入して損害賠償を請求する旨の内容証明郵便を送付し、裁判手続を経て預金や給与を差し押さえるなどの対応を取ることによって、賠償金を受け取ることができるケースは多々あります。
賠償請求をのらりくらりとやり過ごしている加害者であっても、弁護士からの請求通知を受け取ることで観念し、すぐに支払に応じてくることも少なくありません。
また、裁判手続を経て支払を命じる判決が下されれば、弁護士が弁護士会を通じて地域の主要な金融機関に照会し、預金の取引履歴を開示してもらうことができますので、預金や給与の差押えが可能となるケースも少なくありません。
加害者が無保険の場合であっても、損害賠償の請求を諦めずに、一度、交通事故に詳しい弁護士にご相談いただくことをお勧めいたします。

八戸シティ法律事務所では、物損事故の被害に遭い、加害者が無保険のために賠償を受けられず、困っているというご相談を多数いただいております。
そして、内容証明郵便の送付、裁判の提起、預金や給与の差押えなど、必要な手続を駆使して、無保険の加害者からの賠償金の獲得に成功した実績が多数ございます。
物損事故の被害に遭われた方で、無保険の加害者への損害賠償の請求についてお悩みの方がいらっしゃいましたら、お気軽に八戸シティ法律事務所にご相談いただければと存じます。

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